舌は何枚?
圭:今年の夏は変な気候やったけど、渡りは順調で一安心や。大阪城もこれから益々鳥と人で賑やかになるな。観光客も増えるやろうし。
和:そういえば、前に外人さんに森之宮駅までの行き方聞かれたやろ。英語喋れへんから駅まで一緒に歩いて案内したけど、大阪城の案内板て知らん人には分かりづらいんかも。特に外国人には。
圭:案内板見ながら???て感じやったもんなぁ。こういう時英語が喋れたらと思うよ。6年も勉強したのに何で喋れんのやろ。
和:歩きながら喋りかけられたけど会話できへんかったもんな。情けない。
圭:ホンマや。
ところで、人は人種によって言葉が違うけど、鳥はどうなんやろ。
例えばキビタキ同士なら鳴き方で思いが伝わるんやろうけど、オオルリには伝わるんかな。
和:怒ったり警戒してるのは分かるやろうな。
圭:一生懸命囀って恋を語ってもオオルリには伝わらんのじゃないか。
もしそれが伝わったらそこで恋が芽生えてオオルリとキビタキのハイブリットができるやろ。そんな話聞いたことないで。
和:じゃ、カモは他のカモの鳴き声が理解できるんか。
圭:カモは皆ガァーガァー鳴くがな。
和:そんなことないやん。ヒドリガモはピューピューやん。
圭:でも皆単純やがな。小鳥みたいに複雑じゃないからな。
和:モズは他の鳥の真似するやろ。真似された方はちゃんと分かるんかな。
圭:う~ん・・・、モズは子孫を残そうと他の鳥に自分の子供を産まそうとしてるかもしれん。そう考えると凄いなモズて。
和:そうやな、なんと言っても百の舌やからな。
あんたモズに負けてるで。
圭:何でや?
和:あんたの舌は二枚だけやから。
圭:あ、あほなこと言うな。
和:冗談冗談。あ、でもちょっとうろたえたな。