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地道・・・・
和:楽しみにしてた春の渡りも終わってしまったね。大阪城の鳥も寂しい季節を迎えるねぇ。あぁ、秋の渡りが待ち遠しいよ。
圭:なんぼなんでも気が早すぎるで。まぁ気持ちは分るけどな。けど、過去には大阪城の春が終わって、バーダーがほとんど居なくなった頃にコウライウグイスが出たという実績もあるで。
和:そうやねぇ。当然渡りが終わってしばらく大阪城をお休みする私達は見てないけどね。
圭:地道に観察してる人だけがそういう幸運を授かるんや。
和:確かに。
圭:逆に、バーダーがほとんど居らようになった時こそ意外な鳥がひそかに渡って来てる、なんていう可能性が無いわけではないからな。
和:緑が生い茂ってて鳴かんかったら見つけるの難しいしね。
圭:だいたい誰かが見つけて教えてくれたら見に行こうなんていう根性がいかんな。
和:そうそう。そういう時は見れへん事が多い。発見日の次の日に見れへんかったら「昨日来てたら見れたのに!!」って二人でよく言ってるもんな。
圭:誰も居ない時に珍鳥に出遭えたら気持ちええよな。まさにバーダー冥利に尽きるで。
和:でも、この時期何も居てないんやで。行く度に、ヒヨとムクとスズメ しか見れへんのやで。つらいでー。
圭:それに耐えてこそ珍鳥への道は開けるんや。
がんばるでー。
和:私達二人の性格じゃ無理やな。
圭:・・・やっぱし・・・。
63号掲載(2004年5月)