くりまんじゅう
圭:大阪城は梅の季節やな~。
和:この時期は鳥を撮るカメラマンより、梅を撮るカメラマンの方が多いね。梅の蜜を吸いに来るメジロが格好の被写体になってる。
圭:今は鳥の縄張り争いより、カメラマンの縄張り争いの方が激しそうやな。
和:昔から、梅と言えばウグイスやけど、ウグイスが梅に止まって“ホーホケキョ”なんて鳴いてるの見たこと無いよな。
圭:ないなぁ~、だいたいこの時期はまだ囀りの練習中でへたくそやからな。
和:やっぱり梅と言えばメジロやね。
圭:そう言えば花札の“梅にウグイス”も、どっちかと言うとメジロに似てるしな。
和:ウグイスあんぱんのあんの色もメジロの色に近いし。
圭:メジロあんとは言わんなぁ。
和:でも、世間一般に言われてるのは、梅にウグイス。
圭:ウグイス色=メジロ色と言うイメージが根付いてるんやろな。
まぁ、ウグイス色は地味やから絵にならんしな。
和:ところで、ウグイスあんの話で思い出してんけど、シメの事やねんけどな。
圭:シメがどおしたんや。
和:シメの頭を後ろから見たら、くりまんじゅうみたいやろ。
圭:あぁ~、そう言われたらそぉやな。
和:春が近づいてだんだん綺麗になってまさに食べごろって感じ。
圭:くりまんじゅううまいしな。想像したらほんまに食べとぉなってきた。今から買いに行こか。
和:賛成!
52号掲載(2002年2月)