ハイブリッド
圭和:明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
圭:去年も色んな鳥が大阪城に来てくれたな。
和:うん、中には珍鳥もいたし、今年はどんな鳥が来てくれるかな。
圭:大阪城みたいな身近な、しかも都会のど真ん中で珍鳥を見ると、ちょっと得した気分やな。
和:カモは最近珍鳥づいてるよな。今年も珍しいの入らへんかな。
圭:あ、入っとったがな、珍しいの。
和:え、何が?
圭:あれやあれ、去年も入っとったやつ。ハイブリッドや。
和:あー、あれなー。
圭:何やその言い方は。珍しいには違いないで。
和:まぁな、そういう言い方もあるな。
圭:とにかく、あいつは去年と同じ奴やろ。アカハジロ×ホシハジロじゃないか。
和:たぶんな。
圭:去年と同じのが来たかと思うと感慨深いな。
和:キンクロやホシも同じのが来てるはずやで。
圭:でも、そいつらは誰が誰か分からんやろ。
ハイブリッドはちゃんと見分けがつくやろ。
和:そんな事よりハイブリッドはライフリストで1種増やしたらあかんのかな。
圭:あかんな!
和:そんなこと言わんと、お年玉やと思って。
圭:ダメや!
和:じゃあ、もし今まで見たことの無い種同士の雑種やったら2種とは言わへんから、せめて1種だけでも増やしていいやろ。
圭:ダメやダメ。新年早々そんな不埒な事考えるな。
和:ケチやな。私だけプラス1種、いや2種にしといたろ、エヘヘヘヘ。
56号掲載(2003年1月)