おとし羽根
圭和:明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
圭:この冬の大阪城はタカは面白いな。
和:ハイタカ、オオタカが行けば見れるな。新年そうそうタカを見たらなんか縁起がいいよな。
圭:市民の森で何回か目の前を横切って行ったけど、あんなスピードでよく木にぶつからんもんや。
和:木に止まってるところも見れたし。
あれが成鳥やったら 言うこと無いのにな。
圭:贅沢言うな。成鳥はめったに見れんで。幼鳥はまだ狩がへたやからドバトは格好の獲物やろな。ええ練習になるやろ。
和:これだけ良く出るんやから羽根の一枚や二枚落ちててもええのに。
圭:そうやな、おとし玉ならぬおとし羽根やな。どっちも嬉しいもんや。
和:子供の時って、ちゃんと計算したよな。あそこは気前いいからこれ位、ここはまぁこんなもんかなって。
圭:うん、したした。予定外の人が来たら嬉しかったけど、予定してた人が来てくれんかったり、喋るだけ喋ってそのまま帰る人が居たらがっかりや。
和:予想より少ないとケチやなーと思ったり。
でも大人になって立場が逆になるとやっぱり大変やで。それぞれ事情があるから。
圭:タカも同じやで。こっちの都合でそうそうおとし羽根は無いで。
和:ところで分かってる?
おとし玉のおとしと、おとし羽根のおとしは字が違うで。
圭:え・・・? お年玉・・・、落とし羽根、ホンマや。
和:やっぱり勘違いしてるわ。
お年玉落としてどないすんねん。
71号掲載(2006年1月)