ファッションチェック
圭:今年の春は大阪城に行く機会がいつもより少なかったな。おかげで見逃した鳥も多いで。
和:ほんまや。誰のせい?
圭:しゃーないやろ。けど、今まであまり見てないおかげで、普通に見られるオオルリやキビタキを見た時はやっぱり嬉しいな。
和:あぁ、今年も来たかーって感じやね。
圭:これを見んと夏が来ん、て感じがするな。
和:ところで綺麗な夏鳥て、鳥やから綺麗やなーって思えるけど、これが人やったらただの趣味悪いハデ好きや。
圭:キビタキは黒に黄色でまるで阪神ファンやな。歌はうまいから、カラオケ好きなトラきちのおっちゃんや。
和:オオルリもすごいでぇ。ルリ色のラメの入った背広着てるみたいやん。まるで演歌歌手やな。確かに歌唱力はある。
圭:サンコウチョウは、ブルーのアイシャドウに唇までブルーやで。気持ち悪ぅー。
和:ノゴマなんか、歌舞伎役者が顔の化粧落とさんと真っ赤なスカーフ巻いてるようなもんや。
圭:それに引き替え、ヤブサメは可愛そうやな。チビで地味で一生懸命叫んでもあんまり気に止めてもらえへんで。
和:そんな事言うもんやないで。彼は彼なりに頑張ってるんやから。
圭:えらい肩持つな。大体お前はハデより地味系が好きやもんな。
和:地味好きとちごて、渋いのが好きなんや。
クロジなんかええな。渋い中にも品があってオシャレや。ノジコも好きやで。
圭:うん、ノジコは好きやな。派手すぎず地味でもなく、清純派という感じや。
ところで、清純派て死語かな。
和:う~ん、ビミョー。
68号掲載(2005年5月)