天高く
圭:モズが高鳴きしだしてやっと秋本番やな。
和:この夏は雨ばっかりで涼しいと思ったら、そろそろ秋という頃に猛暑になったりで変な気候やな。
圭:天気予報もハズレばっかりで楽しみにしてた予定が全部パーや。テレビの天気予報士を何回ウソツキ呼ばわりしたことか。
和:でも、タカの渡りの時期に上手い具合に天気が良くなってきたおかげで、大阪城で運良くタカが渡るのを見れたな。
圭:時々見上げるだけで50位見れたから、ほんまはもっと飛んでたはずやで。
和:大阪の上空をこれだけ飛んでると思うと何かうれしいな。
圭:映画WATARIDORIでガンがマンハッタンの摩天楼を飛ぶシーンがあったけど、ちょっとダブって見えたな。
和:あれって以外やったな。あんなとこ渡っていくて。
圭:長い距離を渡るんやから、効率良く飛ばんとあかんからな。
和:この前のタカ、大阪の上空で帆翔してたから、上昇気流けっこうあるんやろね。
圭:熱を出す物がいっぱいあるからな。エアコンの排熱や車の排気ガスなんかも影響あるかもしらん。そう考えると複雑な気分や。
和:映画みたいにタカと一緒に飛んで、タカの目線で地上を見てみたいわ。
圭:天高く上昇して滑空するんは気持ちええやろな。
和:オーストラリアまでひとっ飛びや。
圭:サシバもハチクマもそんな所まで行かんがな。
和:あっ、危ない危ない。迷鳥になるとこやった。
60号掲載(2003年10月)