大阪城はほんまにえーで。
圭:そろそろ春が近づいてきたな。大阪城のカモも北へ帰って行って淋しくなるな。
和:“前回の大胆予想”での1月のクビキンははずれたけど、メジロガモが来てくれたからまんざらでもなかったな。
圭:今年になってから、我が家はカモブームやったな。
和:うん。カモの羽根ってスコープでよく見たら模様がすごく綺麗やんな。
圭:これは発見やったな、今更やけど。
和:大阪城で一番多いホシハジロも、遠目に見てたら特別綺麗な色してるわけでもないけど、スコープで背中の模様をアップで見たら鹿の子模様が何とも言えへんな。
圭:光のあたり方で色も変わるしな。
和:ヒドリガモやコガモも同じ様な鹿の子模様に見えても、微妙な違いがあるようにも見えるよな。
圭:ちょっとしかおらんけど、オカヨシガモは一見地味やけど、そうやって見たら一番綺麗かもしらへんで。
和:綺麗じゃないけど、キンクロハジロの顔も面白いで。正面から見たらすごいボコボコで立体的やからな。
圭:でも残念なんは、一番大阪らしいカモが大阪城にあんまり来てくれへんことやな。
和:何それ?
圭:オナガガモや。大阪弁をしゃべるカモはこいつだけやで。1月位から皆で「えーで、えーで」て言い合ってるやろ。
和:そうやな。そう鳴いてるよな。そんな風に聞こえるのは私らだけかな。
圭:いつか大阪城にもいっぱい来てくれるようになって「えーでえーで」の大合唱聞けるようになるカモ。
46号掲載(2001年3月)