バーダーにあるまじき？

圭：秋の渡りが始まってるけど、今秋はまだ鳥見してないな。大阪城もコルリとかヤブサメもう来てると思うけど。

和：オリンピックがあったからな。今回は強かった。柔道も水泳もすごかったな。

圭：あれだけメダル取ると気持ちええな。ついついテレビに見入ってしもてずっと寝不足や。おかげで早起きできんかった。ほんま時差のある国でのオリンピックはバーダー泣かせやで。

和：テレビずっとつけてるからあかんのやけど、気になるから見てしまうよな。テレビも「このあとスグ」とか言うし。これがすぐちゃうねん。

圭：オリンピックなんでこんな暑い時期にするんやろ、選手は大変やで、と思ってたけど、この時期で良かったな。バーダーにとっては。

和：ほんまや。９月とか１０月にされたら渡りのピークやからな。

圭：鳥見に行きたい、でもオリンピックも気になる。結局オリンピック見てしまうやろな。で、次の日起きられずに鳥見に行けん事になってたやろな。

和：それだけオリンピックが人を惹きつける魅力があるということやね。

圭：そういうけど、お前テレビ見ながら居眠りしとったがな。車に乗った時と一緒で喋らんようになったと思ったらもう寝とる。

和：フンだ。でも肝心な時は起きてちゃんと見てたで。ここ一番は見逃さへんで、鳥見と一緒で。効率が良いんや私は。あんたは鳥よく見逃してるやん。

圭：ぐ・・・、まぁどんな理由でも早起き出来んかったから鳥見に行かれんかったいうのは、バーダーにあるまじき言い訳やな。

64号掲載（2004年8月）