くさし、かゆし。
圭:秋の渡りも終盤やな。
和:渡りの時期は行きたい所、見たい鳥が多くて、大阪城にもなかなか行かれへんな。見た事のない鳥が居るて聞いたら、そっちへも行きたいし。
圭:そうやな。けど、皆さんのお陰で目標の300種も達成出来たから、大阪城にもゆっくり行ける様になるな。
和:秋の大阪城で嫌な事があるねん。
圭:何や?。
和:鳥見よ思って立ち止まったら、どこからともなくヤブカの大群が現れて、体中にたかってくる事。しかも歩いても付いて来るねん。
圭:ああそうやな。特にうちは、二人とも蚊に好かれるタイプやから、いつもボコボコにされるもんな。
和:特に多いのが音楽堂の斜面や。あそこは鳥が結構入るから、絶対覗きたい場所やけど、じっと覗いてたら、たちまちヤブカの黒だかりや。
圭:ん?それを言うなら黒山のヤブカだかりやろ。
和:あ、そっか。嫌な事がもう一つ。臭いねん。
圭:何が?。
和:銀杏や。あっちこっちに落ちてて、しかも踏み潰されてたりするから、もう臭い臭い。
圭:銀杏好きや言うとったがな。
和:それは、食べるのが好きで匂いは嫌や。
圭:秋の大阪城で鳥を楽しも思ったら、そのどっちも耐えるしかないな。我慢の向こうに鳥が居る、とか思うてな。
和:くさし、かゆしか・・・・・・。トホホ。
44号掲載(2000年10月)