キジバト〇
圭:相変わらず大阪城はセミの声がすごいなぁー。それに比べ鳥の少ないこと。
和:ヒヨドリの姿さえまばら。ムクドリとドバトばっかりや。
圭:この時期でもキジバトは居るな。昔は山の鳥やったのに、今では完全にドバト化してるよなー。近づいても逃げんし。
和:そのハトやけどこの前テレビで、なぜハトは歩く時首を前後に振るかってやってたやろ。あれほんとかな。
圭:あぁ、目が動かせんから周りの景色が流れて見えん様にする為や、いうやつやろ。
和:そう、それ。あんなんでちゃんと見えるんかな。他にも首動かしてる鳥居たかなぁ。
圭:さぁな、セキレイ位しか思い浮かばん。
和:ハトみたいに首振る鳥居らへんで。
ハトは走っても首振るけど、セキレイは走ってもハトほど首振ってないもん。
圭:ハトは人から餌貰うやろ。そやから常に周りに気を配って餌をくれそうな人を探してるんじゃないか。
和:そうやろか。
圭:それか、ハトは年中雄が雌にプロポーズしてるやろ。歩き回りながら相手探してるんやで。だから少しでもちゃんと見えるようにしたいんやで。
和:雌も首振ってるやん。あぁ、しつこい雄から逃げるためか。
圭:目配りしてる割にはあんまり危機感無いよな。
和:よくオオタカに襲われてるしな。
圭:特にキジバトは情けないな。元々はドバトみたいな事は無かったはずや。
「しっかりせい、アホ!」とキジバトをバトウしたいわ。
和:出たな、得意の笑えんオヤジギャグ。
私があんたを罵倒したいわ。
69号掲載(2005年8月)