赤い鳥!白い鳥?
圭:皆さん明けましておめでとうございます。
和:本年も宜しくお願いします。
圭:年末年始のテレビで古いお寺なんかの映像がよう出るやろ。それ見て思ったんやけど、昔の大阪城はどんなんやったんやろ。
和:まわりにもっと自然があったはずやから、鳥も色々おったんちゃうかな。
圭:じゃあ、豊臣秀吉は天守閣の上からいっぱい鳥を見とったんかなぁ。
和:もしかしたら、トキが飛ぶのを見下ろしてたかも知れへんで。大阪にトキが居たかどうか分からへんけど。
圭:正月から天守閣で一杯やりながらトキを眺めとったかもわからんで。
和:白っぽい体に朱鷺色の部分があって、正月そうそう紅白の鳥を見るて縁起ええな。
圭:そうやなぁ、そんな優雅で縁起のええ鳥見をしたいもんやなぁ。
和:トキはもう無理やから、赤い鳥と白い鳥をいっぺんに見たらええんちゃう。
圭:うーん、大阪城でとなると、見れる可能性がある赤い鳥はベニマシコかな。
和:白い鳥はユリカモメかコサギかな。
圭:バランス悪いな。小鳥には小鳥がええな。それに並んで居る所を見たいしな。
和:白い小鳥なぁ。ユキホオジロは難しいし、ハクセキレイは白黒やし・・・。
あっ!いるいる。ムクドリの白化個体!
圭:そんなんアリか。もともとは黒に近い色やがな。
和:ええやん。白には違いない。それに滅多に見れへんで。
圭:まぁな。
和:豊臣秀吉は鳴かへん鳥を鳴かせるやろ。うちは黒い鳥を白にして鳥運を勝ち取るで!
51号掲載(2002年1月)