西の丸のサンクチュアリ
オジロビタキに逢いたいと、3月11日(木)西の丸に行った。
どうぞ居てくれますように、祈りながら入った途端にギョッとした。
「トイレ横にいるよ」 と聞いていた聖域の林は、低学年児童のキャッキャッと走り回る遊び場になっている。 こんな狭い林で遊ばないで、広広とした芝生の方が気持ち良いよ。と振り返ったら、とっとこ走り急停止して空を見上げる鳥が60+X羽も居た。ツグミがこんなに集結するのを始めて見た。北帰行の準備か。
3月14日(日)今日は児童は居ない、静かだ。でもオジロビタキは抜けたかな。半分諦め気分で一人でポツンと待っていた。 後から来た鳥仲間のTさんが「おっまだオジロビタキいるやんか」 教えてくれた。Tさんはビビビッと言い、私にはチッチッと聞こえる可憐な声で、林間を飛び回る。「尻尾を上げて」の声に合わせて、白い尻を見せてピンと尾を反らせる。至近距離でたっぷり楽しませてもらった。声がしなくなり、見失ってベンチに座っていたら、シメ・アトリ・ジョウビタキ・エナガ・メジロ・その他大勢の野鳥達が入れ替り立ち代り登場する。
ここは足弱になった私に、「歩き回らなくても来てあげるから」とばかりに野鳥達や子供達のサンクチュアリなのだ。
久しぶりの暖かな陽射しで、大芝生では家族連れが三々五々お弁当を広げて、先日のツグミは何処へやら・・・今日は人間が主役。
夜桜用の照明も準備完了。花見客の喧騒とゴミの山のシーズン近し。
オジロビタキちゃん。ユーラシア大陸へ帰って、素敵な彼と子育てする時期が来たよ。来年も来て呉れるかなあ。