珍鳥さん大阪城へいらっしゃいな
大阪城公園鳥だよりは1993年元山さんが第一号を発行された。
私は四号から仲間入りさせていただく。あれからもう20年!
鳥見を始めたのは1980年、50歳。33年も野鳥の私生活をストーカーしていることになる。ゴメン。
鳥見も5、6年続けると普通種だけでは物足りなくなり、珍鳥を追っかけるようになった。
戸隠でホシガラス。
ヤイロチョウ・アカショウビンは宮崎。
エトピリカは北海道。
ブッポウソウ・ヤマセミは岡山。
と鳥仲間から声がかかると喜んで参加した。
ゴジュウカラ会の仲間にはシンガポールまで連れていってもらった。
期待でわくわくしながらチラリと見る遠出、仲間とのお喋りも楽しかったが、大阪城でじっくり見る珍鳥は格別にいとおしい。
ヤツガシラ・コウライウグイス・ホシムクドリ・シマノジコ・オジロビタキ・ホロホロチョウ(篭脱けでも良い)、その他数々の珍鳥さんに「大阪城に来てくださって有り難う」と感謝したい。
その中で一番印象深いのはヤツガシラ! 鳥見を始めて新米のころだった。天守閣横貯水場東の空き地に眠っていた。時々身動きはするが、いつ冠羽を広げてくれるかとドキドキしながら見つめていた。しかしとぼけたユーモラスな顔つきの鳥には願いは通じなかった。
未だに珍鳥を見た場所に来るとキョトキョトと探している自分がいる。
世界に一種しかいないヤツガシラの、扇型に開いた冠羽を見たかったなあ! 珍鳥珍鳥と言い過ぎると、可愛い手乗りスズメくんが気を悪くするだろう。あんたも珍鳥だよ