カラスも私も地球の仲間
「西ナイル熱、鳥の死で感知」この見出しを見つけた時「飼い鳥や密輸鳥の話やろ」と他人事のように思っていた。
それは大間違い。野鳥!しかも私達の身辺にいつも見かけるカラスの大量死に注意しよう、と言う話だった。
ウィルスを持った蚊がカラスを刺し、人にも襲い掛かる。カラスと私たちはウイルスを分け合う運命共同体だったのか・・・
ギャーギャーと多勢を恃んで、オオタカにモビングし、ゴミ袋を引き裂き、時には小鳥の雛を食べているカラス。「ギャング集団め」と嫌悪感を抱いていたが、これからは「へーイ。仲間。達者かい」と声掛けをしなければ。身をもって非常事態を知らせてくれるのだから。
秋の渡りが始まり、鳥見に最適の気候になった。しかし地球の温暖化は、冬にも蚊を生かし続ける。【ご用心ご用心】「嗚呼痒い痒い」だけで済んでいた頃が懐かしいなあ。
60号掲載(2003年10月)