初夢。
大阪城の堀に今年もカモ達がユーラシア大陸やシベリアから渡ってきてくれた。潜水・水浴び・浮寝と寛いでいる。彼等の生活環境は年々厳しくなり日本の干潟はこの50年で46%減。韓国やアジア諸国も大規模な干潟や湿地干拓を進めて経済発展を目指している。
鳥たちは長旅にくたびれ果て、さあひと休みと目指したオアシスが忽然と消えているのに直面する。去年はあったのに、とどんなにがっかりしたことだろう。
鳥の住み難い環境は人間や他の動物にとっても住み辛い。地球温暖化防止→バイオ燃料→油椰子や大豆栽培→自然林消滅。これは必要悪なのか?。
英知ある人の地球規模の判断で大局的見地に立った開発を望みたい。と偉そうに言う私のしている事は、ジョンレノンの“イマジン”を歌って、国境や宗教の争いのない、平和な世界を夢見ています。と願っているだけ。さあっ今年はどんな鳥が無事に大阪城へ来てくれるかな。
75号掲載(2007年1月)