待ってまっせ ベジタリアンのカモはん
冬期オリンピック開会式のセレモニーを見ていて、取り留めのないことを連想した。
民族衣装で歌い踊っている人の顔・腰・足に羽・羽・羽を飾っている。タカか七面鳥か識別できないけど、どれほどの鳥が犠牲になったのだろう。伝統的文化だとか言って傲慢に生き物の命を奪っていいのかな。又零下のソルトレークでは、必需品の毛皮だろうが、暖かい大阪で得々と毛皮を着ている人を見かける。きっと多数の生き物の恨み言が聞こえていないのだ。実は私も焼鳥が好きで、羽毛布団、ダウンジャケットが離せない。毛皮は着ないがたいして変わりないか。
昨年は南外堀に浮草が大発生した。例年にない水面にハシビロ・ヒドリ・コガモ・オカヨシたちが喜々として集まってきた。彼らの多くはベジタリアン、北帰行への体力をつけて、また来とくれやす。浮草といっしょに待ってまっせ。決して羽をむしったり焼鳥にしたりせえへんから、大阪城は平和でっせ。
52号掲載(2002年2月)