ゴミ拾いおばあの独り言
野鳥の会の年中行事のひとつ、清掃探鳥に参加した。帽子の中と首に保冷剤を巻きつけ大暑に備える。天神祭りの宵宮は目も眩む暑さと覚悟していたのに、今年は案外涼しくて助かった。
下ばかり見て歩くと日頃見過ごしていたのをいろいろ見つける。ポコポコ空いたセミの抜け穴は、どれだけの生命が地下に待機しているのか?孫・子の代まで続くセミの狂騒曲を思わせる。カタバミの上をヤマトシジミがひらひら。ムラサキやミドリは見つからなかった。残念!
ブルーテント撤去跡にはビンやチャワンの割れたのが半分埋もれている。どんな人が住み、跡を濁していったか。鳥に恥ずかしい。
雨が近いか、ツバメが地表すれすれに飛び交っていた。探鳥を忘れ探ごみに専念する私にデモンストレーションをかけているのだ。
鳥の少ない7月は見慣れた普通種ををじっくり観察する季節だけど、7月にムシクイ・コルリ・サンコウチョウを見つけた時の感動は忘れられない。
待ち遠しいなあ!
69号掲載(2005年8月)