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タイトル41 自己紹介へ

“今”を続けたい

20世紀は自然を破壊して人口物を構築する作業に奔走した。21世紀になってようやくエコロジストの呟きに日が当たろうとしている。私達トリミニストの出番が来たのに、身体がついてゆかない。1月に大阪城へ行ったのは5回だけ、そのうち3回オオタカに出合った。いずれも若様ばかり。カラスのお供を20数羽も引き連れて登城。大阪城では成鳥を見たことがない。濃緑の箕面や生駒から若鳥を追い出して、バラエティに富んだ食事をしているのかな?「腰や膝が痛うて遠出が出来まへん」と近場で猟をしている老鳥もいるだろう。
鳥だより読者から「老醜を見せないで美しく老いる」とのお手紙があった。この方のサシバ親子の蛇食記には鋭い観察と暖かなユーモアが溢れている。トリミニストには老醜は来ない。
せっかちな若者が知り得ない、生きることの滋味をゆったりと味わい楽しんでいらっしゃる。“今”という時間を凍結して。
トシヨリノヒガゴトヲナラベマシタ。

イラスト

46号掲載(2001年3月)

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