みんなちがって、みんないい。
幸せを呼ぶと言う青い鳥を見ようと南の島へ飛んだ。ナンヨウショウビン・アオショウビン達がマングローブ林の中を飛び交っている。絹のような輝きを見せて目の前を横切り華麗なダイビングをする。極彩色の鳥たちで目の正月をした。
大阪城梅林で越冬中のルリビタキの青色は冴えない。でも円らな黒い瞳とちょっぴり付いてる白い眉斑が愛らしい。ちょっかいをだすジョウビタキとの駆け引きは笑いを誘う。肉眼で見られるのも嬉しい。南の鳥が華やかな絹ならこちらは手織り木綿の味わいがある。チルチル・ミチルもどきに世界をさ迷わなくても、身近な鳥から幸せを貰うことを忘れないでいよう。
大阪城で囀りを聞いたことが無いルリビタキも山に帰るとのど自慢をする。朗らかなその声を鑑賞したいなあ。
さあ!良い伴侶を見つけ、来年も、家族を増やして、大阪城へおこしやす。
57号掲載(2003年2月)