朝。
歳のせいか目覚めるのが早い。目を細めてテレビの上のデジタル時計を見ると3時であったり4時であったりする。日の出にはまだ早い。5時半になるとマンションの廊下を走る足音が聞こえ玄関でゴッと音がする。朝刊はいつも5時半に来る。
こんな時、床の中でふと楽しいことが頭に浮かぶことがある。先日は新新(シンシン)と愛愛(アイアイ)が突然出てきた。大空に放たれたトキが毎年のように営巣して子供が増え、名前を付けることになった。しかしあまりに多くなって困ってしまう。
パンダは、ランランとかカンカンとか同じ字を続ける名付けをするようだ。この名前は発音すると覚えやすいうえに、響きが愛らしく気にいっている。生まれ変わって、次の人生で子供ができたらそのような名前を付けたいと思うほど。
この冬は群れの鳥たちが多い。秋からマヒワの大群が越冬中で今も見られる。西の丸庭園で飛び回る群れを撮影して、大きくプリントしてサインペン片手に数えてみたら446羽、周りの木に残っている小群を合わせると500羽を超えた。
飛騨の森ではアトリの大きな群れに何度も出会う。レンジャクも当たり年で、各地で観察されている。そして大阪城公園にもやってきた。ヒレンジャクとそしてキレンジャクも。
テレビをつけると天気予報は快晴。ただし、かなり冷え込むらしい。少し着込んで行こうと思いながらゆっくり起き上る。
先日64歳の誕生を迎えた。「人ごと」のように思える年齢。少しも進歩していないのを自覚しているからだろう。体の方は特に問題はなく、親しい人から「その年齢とは思えない凄いパワー」と言われ、お世辞だと分かっているが、結構いい気分になっている。
今朝はどんな鳥たちに会えるだろうか。