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タイトル70 自己紹介へ

秋、キノコ、大阪城公園。

先月、毒キノコを食べ男性3人が腹痛との新聞を見つけた。オオシロカラカサタケと記事にある。
このキノコは形状や色が目立つので、以前から何というキノコか気になっていた。写真に撮って調べてたこともあったが、よく似たものが多くて分からなかった。
この時期大阪城公園を歩くと珍しくないキノコで、園内各所で数本から十数本が地面から突き出しているのを目にすることができる。
薄暗い林の中でよく目立っ真っ白なキノコだ。

□   □   □

記事をもとに再度図鑑で調べると、カラカサタケが出てきた。これは欧米ではすぐれた食菌のひとつで、卵にひたしパン粉を付けてフライにして食べるらしい。旨そうだ。
次に類似のキノコとして、カラカサモドキがあった。モドキの名からして、いかにも毒キノコじゃないかと読み進むと、これも食用とある。
なおも頁を繰ると、今回のオオシロカラカサタケが出てきた。これは中毒すると説明がある。
どれもよく似ている。素人が区別するのは難しく食用は危険だろう。
しかし、食べたくなるのは、縄文時代からの本能が刺激されるのだろうか。自生しているキノコを見つけると採りたい。
私は臆病な性格なので手を出すつもりはないが、詳しい人と一緒に採集して、大阪城公園のキノコを酒の肴に一杯もよさそうだ。

□   □   □

飛騨の森の北西部に大きなエノキの木ががあった。一部枯れていたが、根元や切り株から毎年たくさんのキノコが生えていた。
エノキに生えているのでエノキ茸だろうと言う鳥友T氏がいた。ある日奥さんと一緒に来て採集して帰り、図鑑などで詳しく調べたそうだ。
翌日、T氏が朝食の味噌汁を飲んでいると、向かいの席から奥さんが口元をじっと見つめている。
はっと気づくと、「味はどう。やっぱりエノキでしょ」と言う。やはりそうだった。昨日採集してきたキノコだった。
その出来事を楽しそうに話しているから大丈夫だったのだろう。

□   □   □

梅林の休憩所の前で恒例のタカ渡りの観察。ただただひたすら空を眺めているだけ。
半日で真っ赤に日焼けする。皮膚がんの恐れが増加するので、紫外線防止の処置をするようにといわれるが、面倒でついつい忘れてしまう。
数日もすると、額と鼻の頭の皮がめくれてくる。
大阪城公園の上空を通過するタカは、いわゆる長野県から滋賀県、大阪の北部を って淡路島から四国のコースを る一群の、はずれの個体だろう。
上の渡りのピークは、9月の下旬との観察データーが発表されている。
大阪城公園でも、過去の観察はすべて9月の下旬だ。お勧めは9月25日前後。
バッグを枕にして寝転んで空を見続けている。何もする事がないので、原っぱに寝転んで、雲に夢を見ていた子供の頃を思い出す。
今は雲がキノコに見えると、鍋で焼酎などと思ってしまう。

70号掲載(2005年10月)

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