新年に向けて吠える。
もう半月もすれば正月。1月生まれの私は年が明けると63歳になる。自分を客観的に見て63歳が信じられない。いい歳のジジイじゃないか。でも心は枯れていない。枯れてたまるか!遊びまくってやる!飲みまくってやる!
数年前に鳥の先輩たちと4人で昼食会を開いた。大阪城天守閣前の豊城園で会席を予約し一杯やりながらの昼食だ。
私が還暦を迎えた事を自慢気味に話すと、一斉にまだまだという顔を向けられた。「人生は70歳からが面白い」と言われた。たかが60歳くらいで何を一人前の顔をしてと。
人生一通りは経験したつもりだったが、この人たちには勝てない。先輩3人は70代80代。
結構充実した日々を送っているつもりだが、もっと面白い事が先に待っているのか。うーん。うれしいような・・・ちょっと不安も。
今年は本当に感激の出合いがあった。大阪城公園の記録の一つとして写真の部があり、ここで観察された野鳥の全種撮影を目標にしている。これまでの大阪城公園の記録種数は158種。まだ撮影できていない種がいくつもある。
大阪城公園の記録を始めた当初は、カメラや三脚など10キロを超える機材を担いで、園内を駆け回っていた。肩にずっしりと食い込んでも平気だった。
その後は持ち歩けなくなり、出た!とカメラを取りに走っても、戻ってきた時にはすでに飛去した後。こんな悔しい事はない。
ここ数年は本当にありがたい。デジタルカメラを持ち歩いているのでその場で撮影できる。写真の質は落ちたが記録には十分。撮影できる確率は飛躍的に高まった。後は出合いのみだ。
カラアカハラとアカショウビン。ともにシャープには撮れていない。ゴマ粒程度の大きさを極端にトリミング。でも私の心の中は感激で一杯。連絡をいただいた知人たちに感謝・感謝。これで未撮影種が2種減った。
心の片隅では一生だめかも知れないとの気持ちもあった種だ。カメラを持って回れるのは後何年くらいかと。
この撮影は再び勇気を与えてくれた。70歳になったら「大阪城公園の野鳥3」を発行してやろうとの思いが沸々と湧いてきた。まだまだ枯れんぞー!やりまくってやる!酔ったジジイは新年に向けて一人吠えるのである。