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タイトル62 自己紹介へ

14目35科101種を記録  
2003年(平成15年)大阪城公園で観察された野鳥

●記録種数は例年並。
例年100種前後が観察されるが2003年は101種を記録した。 
前年の13目33科105種と比べ1目増、2科4種減であるがほぼ例年並の記録となった。

●初記録種は飛来せず。
毎年記録のあった大阪城での初記録種は今回観察されなかった。これまでに日本の野鳥の約3割が記録されており初記録種の減少は当然と思われる。比較的稀な種の飛来としてはオナガガモ、ミサゴ、トビ、オオバン、カモメ、アカゲラ、ノジコ、ウソなどであった。

●普通に見られるカワウ。
春から夏は減少するが年間を通して観察された。特に西外堀の坤やぐら跡下部石垣では毎回見られた。最多観察日は2/23の西外堀16羽であった。

●ルアー釣人でササゴイ減少。
堀の上を歩き回りルアーを投入する釣人の影響で、春から夏の多い時期でも見られない日もあった。禁止場所での釣りや、テグスの放置、カモの群れにルアーを投入するなどマナーの悪さが目立った。

●カモの減少傾向止まらず。
ホシハジロ、キンクロハジロの減少は3年目を迎え、今日現在も増加していない。再び増加するのか、今後2~3年間の推移に興味が持たれる。

●2回目の記録オオバン。
11/21西外堀に1羽が飛来した。2001年11月の南外堀での初認時は約2週間滞在したが今回は当日のみで飛去した。

●セグロカモメも上流へ。
冬期間に1羽、稀に2羽が確認されるのみだったが、2002年11月ごろから増加。早朝に一羽から数羽の群れが大阪城公園に隣接する第二寝屋川を上流へ向かう。ユリカモメはかなり上流まで入るが、本種はどうなのだろうか。

●今期も杜鵑4種出揃う。
春の渡りでジュウイチ、カッコウ、ツツドリ、ホトトギスの4種を記録。ジュウイチとカッコウは1羽のみで、他は数羽が観察された。ツツドリ以外は独特の鳴声も聞かれた。

●レンジャク当たり年もキレンジャクは確認なし。
ヒレンジャクが3/1修道館裏で7羽初認後、5/3飛騨の森で終認。特に4月の上旬には梅林から元博物館裏で約10羽がよく見られた。大阪城周辺の街中でも見られたり、各地から便りが届いたりする当たり年であった。

●コマドリ秋は飛来せず。
春は4/27に最多の7羽が観察されるなど多くの飛来があったが秋は記録ゼロ。過去10年間の記録を遡っても、観察されなかったのは1999年の秋以来2度目である。

●8/30コルリ群れで到着。
コルリは春秋ともよく見られたが特に8/30は市民の森、梅林南側上など各所で♂成鳥、若、♀の計14羽が観察された。この日が突出して多く、南へ移動途中の群れが下りたと思われる。

●ルリビタキ♂・♀型越冬。
梅林で♂と♀型が越冬、カメラマンの餌付けでジョウビタキの♂♀との4羽が餌を取り合い追いかけ合った。

●トラツグミの越冬。
2002年10/14西の丸庭園で初認以後2003年4/27音楽堂西側上の終認まで各所で観察され、数羽が越冬した。2002年〜03年冬期は本種の当たり年で、最多日は2/23市民の森、城南地区、京橋口などで4羽を観察。一方、京橋口の個体は猫に襲われ死亡。城南地区で保護された個体も動物病院で死亡し自然史博物館へ資料として届けるなど、残念な出来事もあった。

●ムギマキ飛来多し。
秋の渡りでは10/10初認後、10/30の終認まで断続的に観察された。特に10/23と10/26には豊国神社裏、飛騨の森、音楽堂西側上などで♂♀計3羽が見られた。

62号掲載(2004年2月)

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