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タイトル72 自己紹介へ

2005年(平成17年)大阪城公園の野鳥
13目33科102種を記録。 

●記録種数は変化なし。
年間の観察種は13目33科102種で昨年に比べて1科2種の減であったが、例年と大きな変化はなかった。過去十数年の記録から、大阪城公園の年間の観察種数は、おおよそ100種強であることが分かる。

●初記録種の観察なし。
今期も大阪城公園の初記録種は、観察されなかった。2002年までは毎年のように観察されていたが、2003年以降3年間連続ゼロである。大阪城公園での観察種はほぼ出揃ったともいえるが、今後十数年単位の長いスパンでみると、変化すると考えられる。観察種の多くはシベリア、大陸東部、東南アジアなどから飛来しており、その環境変化を反映するだろう。

●アマサギ3羽下りる。
生息環境の違いから、これまで飛翔通過のみの、ごく少ない記録であったが、10月6日に元観光バス駐車場売店の後ろの木にとまる3羽が観察された。ここでは非常に珍しい記録である。秋の渡りの途中にたまたま下りたものであろう。

●潜水ガモ少ない。
ホシハジロ、キンクロハジロは増加せず。ハシビロガモは安定して見られ、最多は52羽を数えた。ここでは比較的少ないオカヨシガモ、オナガガモも少数ながら飛来した。しかしカモ全体は減少傾向である。

●タカは多種が飛来。
秋から冬にかけてタカの飛来が多く9種が記録された。ツミは2000年以来久々の飛来で、ハイタカ属のうち3種が揃った。チョウゲンボウは時々見られていたが、市民の森で右肩を負傷した個体が保護された。ハヤブサは2回の飛翔が観察された。

●セグロカモメ増加。
2002年11月から急増しているが、今期も最多13羽を観察。早朝に寝屋川を上流へ向かい、夕刻に戻って行く。ユリカモメより早い時間に上って、遅く戻る傾向がある。確認できたものの足色はすべてピンクであった。

●今期もカッコウは観察なし。
ジュウイチとホトトギスは春に、ツツドリは春と秋の渡りの時期に観察された。しかしカッコウは前年に引き続き、今期も観察されなかった。

●春のフクロウ初観察。
フクロウは過去3回の記録があるが、すべて秋の観察であった。その年に生まれの幼鳥が親のなわばりを離れて、移動途中に寄ったと思われた。今期は4月14日に観察された。春の観察は初記録である

●ヤツガシラ飛来。
2004年4月10日に1羽が観察されたが、昨年に引き続き今期も、5月4日に1羽が観察された。
その日の観察のみで飛去したが、比較的記録の少ない本種が、都市の真ん中にある公園で、これまでに5回もの飛来が観察されたことは特筆できる。

●ツグミ科は14種。
10月にノビタキが観察されたので、ツグミ科の年間観察種の総数は14種となった。例年、種の内容は全く変わらないが、ノビタキの観察如何により、総数は13種か14種になる。

●トラツグミ越冬。
2003年以来2年ぶりの当たり年で、1日に最多4羽が見られた。市民の森では3羽が越冬し、狭い範囲を行動圏としていたため簡単に観察する事ができた。くちばしを少し開いて、大きな声で鳴く姿も、至近距離で初観察した。

●ヒタキ科は6種。
一般的に観察されるヒタキ科はすべて観察され、6種であった。これは例年どおりである。大阪城公園の全観察種は、6種以外にマミジロキビタキとオジロビタキであるが、今期も観察されなかった。

●サンコウチョウ例年通り。
バーダーやカメラマンに人気の種であるが、春は5月5日、秋は9月3日に初認され、以後数羽の飛来があった。観察数などは例年と大きく変わらなかった。

●ウソとカケスの飛来。
全国的には特に少ない種ではないが、当公園では珍しい種であるウソとカケスが、それぞれ、3月27日2羽と4月13日1羽が飛来した。ともに過去15年間に十から十数回の記録しか無い種である。いづれも当日一日のみの貴重な記録である。

72号掲載(2006年2月)

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