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タイトル81 自己紹介へ

花と鳥と。春を想う。

ゴールデンウイークも終わりが近づいた。風薫る大阪城公園。飛騨の森から北外堀沿いの道を進む。野山に出かけなくても五月。大阪城公園の新緑が目にしみる。きっとフィトンチッドが一杯なのだろう。リラックスできて、いろいろなことが頭に浮かぶ。
思えば、黄色いロウバイが開き梅林で春を目にしたのはつい先日のことだった。やがて、香り満ちる梅花にメジロが蜜を吸い群れる。梅とメジロ。それにジョウビタキ。しばらくすると森ノ宮入り口の淡いピンクのベニバスモモが開くとサクラも間近。カモたちの夢はもう既に北の大地。落ち着きなく水面で羽ばたく。
4月に入るとサクラの満開も近い。大阪城公園全体が華やかになって人たちが花を待つ。夏鳥はもうそこまで来ていて、桜花が散り初めの頃には気の早いオオルリも見られる。落花を待つようにヒラドツツジが一斉に開く。その花葉の茂みの陰にひっそりとコマドリ、ヤブサメが旅の疲れを癒す。新芽の息吹。やがて内堀沿いの白と薄桃色のハナミズキが開く。
北外堀の堀沿いの道。綿毛が風に吹かれて飛んできたのだろう、足元にタンポポが広がって花の小道ができている。カワラヒワが下りてきて実をついばむ。くちばしに白い実をつけて私を見つめる。「ゆっくり食べな」お前が食べ終わるまで待っているからと石段に腰掛けて食事待ち。

カワラヒワの写真

林を抜けた薫風は実に心地よい。ずーと先まで若い緑が続く。昨年も一昨年も同じ事をしていたような気がする。今年は61歳。
花を見て、鳥を見て、緑に包まれていると、ふと自分を見る。
今春は「大阪城公園鳥だより」のホームページが始まった。活字にならない巻頭言も初めて。少し慣れない気分もあるが。これからも、時々のちょっとした出来事や想いを書いてみたい。うまく書けないけれど、想いは胸にあふれるほどある。

(2008年5月 元山裕康)

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