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グレート! 〜偉大なる大阪城公園よ〜

早いもので今年もあと4日、ニュースでは各局で今年の事件事故などを報じている。この事件は今年だったか、あの事故は今年じゃなかったっけ、など思い出しながら大阪城公園の今年を回想する。
今年最大の野鳥ニュースと言えば、ゴールデンウィークのカラアカハラ、14年振りの飛来で近年稀な賑わいをみせた。カラアカハラが旅立ち落ち着きを取戻すや否や今度はアカショウビンで連日カメラの放列、5/31の終認を最後に湧きに湧いた春の渡りは終焉を迎えた。ノゴマコマドリは秋の主役、10月には6年振りにオオバンが2羽、昨年に続いてバンヨシガモも飛来、春に劣らず楽しいシーズンとなる。冬鳥の顔ぶれが落ち着いたかと思いきや、7年振りにオジロビタキが参上し、珍記録で盛り上がりを見せた一年を締めくくった。

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目を転じて蝶の方は…温かい日だったとは言え2/11にアカタテハの観察情報、2月に蝶の観察は今年が初。6/14にはキアゲハキマダラセセリの2種を確認、大阪城公園初(写真によるもの)。その後、キアゲハには9/23に出会うもキマダラセセリとの出会いはなし。キアゲハに初めて出会ったその日、大阪府下でも希少なモンキアゲハと出会う、神社裏で彼岸花に訪花する漆黒の翅に大きな黄白班は瞼に焼き付いている、もちろん大阪城公園初観察の蝶だ。
鳥見人が野鳥に奔走している間、初蝶との出会いはある種の優越感と共感出来る相手の居ない切なさとの板挟み。そんな思いの中、どうしても確認しておきたい、いや確認しなければならない蝶が居る、クロマダラソテツシジミの低温期個体だ。

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昨年8/24大阪城公園で初記録の高温期個体、これは大阪市内初観察。
2008/8/24撮影(高温期個体)

クロマダラソテツシジミの写真

今年は「東京に進出」のニュースが報道され、関東では賑わっただろうが関西では発生数も少なくブームは沈下傾向にあった。南方系のクロマダラソテツシジミが本州に上陸したのは2007年、従来の生息地より気温が低い本州での生態は謎、取り分け気になるのが翅の模様だ。このコーナー第8回(パピヨン)で少し触れたが蝶は季節、気温によって翅の模様が大きく変わる。本来亜熱帯地域で生息しているクロマダラソテツシジミが突如気温の低い本州に現れ翅の模様がどう変化するのか?是が非でも大阪城公園で確認したい。
昨年の本種終認は10/13、写真は8日前の10/5の個体、この時点では全体的にくすんで見える程度。低温期個体とはこのことなのか???
2008/10/5撮影

クロマダラソテツシジミの写真

今年は昨年の終認日を15日更新し10/28が終認となる、そして確認出来た個体がこれ!
2009/10/28撮影(低温期個体)

クロマダラソテツシジミの写真

大阪城公園初の低温期個体や!やったー!ディスカバリー?やー!黒班、橙班が全くと言っていい程ない、全く違う蝶のようだ、観察個体の少ないこの大阪城公園でこんなグレートな出会いが待っていたとは…
お〜神よ、偉大なる大阪城公園よ!
昨年初めて出会って以来、心に秘め待ち続けていたクロマダラソテツシジミ低温期個体、関西圏では昨年より観察個体が減少しているであろうクロマダラソテツシジミ。ありがとう、よくぞここで頑張ってくれて。 
 
今年の野鳥は珍記録、蝶は初記録尽くめ、
その舞台である大阪城公園はやっぱり“グレート”や〜!

 

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