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タイトル1 自己紹介へリンク

カムバック・ヒーロー?
〜ヤツが帰ってきた!〜

暫く双眼鏡を手にしない生活をしていたという鳥友が大阪城公園に帰って来た。数年ぶりの再会に以前とは少し風体が変わったような印象を受けた。 彼独特の鳥見スタイルに変わりはないが横には常に女性、しかも若い。硬派イメージの彼からは想像も出来ない。新たな鳥見スタイル??? 過日、観察後お二人と酒を酌み交わした。

♪ ♪ ♪ ♪ ♪

今春、人生初の鳥見という彼女の手を携え大坂城公園内を歩く二人、初々しくて実に爽やか。互いに尊敬しあっているところが羨ましい。 生物全般に長けた彼にどんな質問をしても的確に返答がある、と彼女。ちょっとしたヒーローだろう。 彼は彼で「姫の鳥運は超良い、出会いたいと願った鳥はその日に必ず出会える」と自慢げ。そんなお惚気を談笑。 そして彼女は次なる願望を口にしたのだ!
なんと、な、な、なんとあのスパロ〜マ〜ン!に会いたいと言い出したのだ。
「山崎さん、会えるかなぁ〜」と真顔で私の顔を。 ???…絶句!
摂取したアルコールが額の汗と共に流れ出し、全身に巡る毛細血管の拡張が一気に収縮、ほろ酔い加減に火照った顔面は一瞬にして青ざめてしまった。 だがしかし、スパロ〜マ〜ン!の存在を説明しなければと気を取り直し・・・
あ、あ、あの〜、ス、スパローマ〜ン!は鳥見人の…その〜、思いが、え〜っと…具現化したというか・・・なんと言うか…え〜と、 
その間彼女は、しどろもどろで話す私を見つめたまま。
ん〜っと、どう説明…あっ、そうそう、分かりやすく言えば、有機生命体ではなく心の思いが形になったものなんですよ〜。
早まった拍動を戻そうと大きく深呼吸、何とか平静を取り戻す。
「そうなんや」と期待感にあふれていた彼女の笑みが次第に落胆の色へ。
酷な話をしてしまったか???

♪ ♪ ♪ ♪ ♪

でも、私は心の中で願っていた。
鳥見を楽しめるのは野鳥たちが居るからこそ、私たち人間は彼らが安心して生活出来る環境を守っていかなければいけないのだ。これから長い鳥見人生を歩むであろう彼女が、心底その事に気付いた時きっとスパローマ〜ン!に出会えるだろ、と。  

そしてその時こそ、彼は、ヒーロー・スパローマ〜ン!は帰ってくるだろう、私たちの前に。

写真提供:尾崎由紀

 

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