デインジャー・ゾーン 〜バカの挑戦?〜
野鳥が少ないうえこの暑さ、一年で最も辛い時期を迎えた大阪城公園、これではモチベーションが維持出来ない、ついつい取っ手付きのグラスに入った泡の立つ冷たい飲みのもが頭をよぎる。いかんいかん、なんとかモチベーションを維持しようと蝶に奔走するも夏は蝶の観察種までも少ない、定点観察を始めて知った事実である。ならば如何に大阪城公園の夏を乗り切るか。
ひたすら目を凝らし歩き続けると野鳥や蝶以外にも多くの生き物と出会える、これが結構楽しい。ひと言でいえば単なる大阪城公園バカ。
そんなバカがある危険な生き物に???
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
ご存じのように蝶と蛾は生物分類上同じ鱗翅目に属する。
特徴は通常胸部に二対の翅を持ち体と翅は鱗毛、鱗粉で覆われている。幼虫期は毛虫や芋虫、その後蛹や繭になり羽化し成虫となる完全変態生物。
日本では約5000種といわれている鱗翅目、そのうち蝶は約240種なので単純計算すると約4760種は蛾ということになる。などと難しい話はさておき…
蛾といえば地味で斑模様、湿ったところや暗いところに多くゲジゲジ眉毛で…。そんなイメージを持ってしまいがちだが日本にいる全ての蛾がそうではない、中には蝶に優るとも劣らない美しい蛾もいる。
蝶同様撮影可能であればとにかくカメラを向ける、しかし動きが素早いうえ留まる場所が野草の葉の裏だったりする、いくらウルトラマン撮影で挑戦しようにも葉の裏に留まられると手も足も出ない、と思いきや目線の高さに留まる色鮮やかな蛾を発見、楽々撮影出来ることもある。
過去にはこんな事も…。
場所は城南駐車場、目の前を行ったり来たりの蛾を発見、撮影可能な場所に留まりカメラを構える、近くに人が通りカメラをおろす、十数分幾度となく構えたりおろしたり。人通りが途切れた瞬間今度こそはと慌ててシャッター。
ヨシッ!と思うもブレブレ写真、再度挑戦しようと考えたが女子トイレの入り口では…。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
観察後撮影出来た蛾の識別に挑戦するのがまた楽しい。だが全く糸口が掴めない、多くの蛾の中からどの様に種の特定をすればいいのだろうか。
辛うじて識別出来たこの美しい蛾、その名はキバラヒメアオシャク!多分?
奥深い生態や識別、踏み入ってはいけないと知りつつ…。
盗撮まがいの危なっかしい撮影も試みつつ…新たな挑戦が始まった?
蛾の世界、それはまさにデインジャー・ゾーンである!