Spring has come 〜待ちに待った春〜
足踏みを続けていた春が一足飛びに訪れ夏鳥が次々に到着、鮮やかな色彩、愛の歌声に心奪われる季節、待ちに待った春がやって来た。
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一眼型デジカメを持ち歩き3年目の春を迎えた、当初は闇雲にシャッターを押すだけだったが最近は多少“絵”になるものをと苦戦しているが???
3月に見頃を迎えた梅林で、梅にメジロを狙い人混みの中を歩き回る。今年は例年よりメジロが少なくシャッターを押す機会に恵まれなかった。となれば次なる目標は桜にメジロ!
しかし桜となれば大阪城公園全域が対象、撮影場所を絞るべくデータチェック作戦!
昨年はいつ頃どの桜にメジロが訪れていたかと写真をチェックするうちに…あれ、むむっ、もしや、と目を見張る1枚。拡大し、間違いない右足に足輪が付いている。自由を取り戻したメジロの写真や〜!
2011年3月20日 撮影
ご存じのように、今年3月31日までは一世帯1羽まで観賞目的としてメジロの飼育が法律で認められていた。飼養申請し許可が下りれば飼育出来る、その際足輪の装着が義務付けられる。
これは身体に障害を持たれた方や高齢で外出がままならない人に生き物とのふれあいを、というのが主目的だが…世の中そんなに甘くない。
この制度を利用しメジロを捕獲、飼養申請し許可が下りれば販売。足輪が外れたと別のメジロを捕獲しまた申請、販売。密猟が絶えない現状が続いていた。つい先日元山さんのブログで大阪城公園でも密猟行為があったと。
美声を競う「鳴き合わせ会」では番付表を作成し横綱メジロは数百万円で売買、優勝を予想し賭博行為が行われていた事実も。
野生動物保護、密猟排除の観点から多くの動物保護団体が捕獲禁止を国に申請、長年の苦労が実り今年4月1日から野生鳥獣で唯一認められていたメジロの捕獲が鳥獣保護法で原則禁止となった。
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人のために鳴き続けてきたこのメジロも晴れて自由の身、万に一つ大阪城公園で出会ったなら「良かったねぇ、お前さん。これからは好きなときに精一杯囀り、自分の幸せを掴むんだぞ!」と、祝福の言葉をかけてあげたい。
メジロたちにとって待ちに待った春がやって来た。