タテハチョウ科に多く見られる翅表面は地味で翅裏面が斑模様の蝶。翅表面が緋色の縅(鎧の一部)に見えることからこの名が付いた。大阪府内低山地に分布するが多くはない。当公園を含む市内緑地公園でも観察記録はあるが稀。2006.3.24梅林での撮影記録以来、2010.4.11が2度目の記録となる。移動性が高い蝶なので周辺緑地や低山地の樹林を求め飛来した物と思われる。成虫で越冬するため春に見る個体は翅の欠損が著しい(閉翅状態の写真参照)。幼虫時の食樹はニレ科やヤナギ科、大阪城公園ではエノキ、ケヤキ、アキニレ、シダレヤナギなど。記録頻度から見て繁殖の可能性は低いが期待したいものだ。